Tipo 105 Giulia について

アルファロメオ・ティーポ105(ジュリア)シリーズは、60〜70年代にイタリアで作られた小型で高性能なスポーツカーです。4気筒総アルミ製ツインカムエンジン、ツイン・ウェーバー・キャブレター、4輪ディスクブレーキなど、現在でもトップクラスと言えるメカニズムを有した車です。その性能は素晴しいものがあり、今日でも私たちを魅了してやみません。
 性能だけでなく、そのデザイン、フォルムも大きな魅力をもったものです。イタリア・ミラノ市はあらゆるデザイン分野の先進都市として知られていますが、60〜70年代においても、最先端の自動車デザインを提案する情報発信基地でした。そのミラノで生まれたティーポ105のボディデザインは、当時の最先端として多くのデザイナーに影響を与えたばかりでなく、時代を越えたお手本のひとつとして今も我々に多くの示唆を与えてくれます。
 さらに忘れてならないのは、ティーポ105はイタリアの職人たちの手による半手作りの車であり、人の手の暖かさを感じさせてくれる車であることです。量産車として生産コストを抑え大衆向けの安価な車を意図しながら、なお従前のクラフトマンシップや自動車技術者の夢や理想を色濃く残した絶妙のバランス。
 30年前に作られたティーポ105。ロボットやコンピュータが作るのではなく、人がその技術や叡智を集めて車を創った時代に生まれた、まさに「作品」。
 この作品たちを眺めながら、春の昼下がりを過ごそうというのがこのイベント。かつてを佳き時代と懐かしむも良し、イタリアの粋に酔うも良し。はたまた、化石燃料や資源の枯渇、環境破壊、経済危機など現代の自動車を取り巻く課題を議論するも良し、現代を創造性貧しきと嘆くも良し。あるいは、単なる高見の見物も良し。ちょっとした「楽しいこと」を見つけようとGiulia愛好家に集まっていただきました。

Tipo 105 Giulia について
ミーティングの概要
参加してくれた車たち

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